最終更新:2025/12/

※本記事の内容は随時更新予定です。


BioStar X について


Q:BioStar X で何が変わりましたか?

A:UI の構成は大きく変わりましたが、機能自体は基本的にBioStar2 と同じものが使用できます。

 ただし、各機能を使用するための条件等に大幅な変更が入りました。


 ・ライセンスの区分が大きく変更されました。

  また、ライセンス区分の変更に合わせて、無償版(ライセンス無し版)で使用できる機能も大幅に制限されました。

  詳しくは後述の "ライセンスについて" をご参照ください。

 ・BioStar Cloud 機能がサブスクリプション制に変更となりました。

  既存の Cloud 機能は 2025年 1月末 を以てサービス終了となります。

  引き続きご利用いただくためには、改めてサブスクリプションの契約が必要となります。

 ・新機能として、VMS連携機能が実装されました。

  詳しくは後述の "VMS機能について" をご参照ください。

 ・新機能として、マルチコミュニケーションサーバー(MCS)機能が実装されました。

  詳しくは後述の "マルチコミュニケーションサーバー(MCS)機能について" をご参照ください。


Q:どの認証機を使用できますか?

A:BioStar2 で使用できる端末のほとんどが使用可能です。

 ただし、BioStar1 シリーズからBioStar2 へコンバート対応した機種は使用できません。


 該当する非対応機種は以下の通りです

 ・XPass

 ・XPass S2

 ・BiolLite Net

 ・BioEntry Plus

 ・BioEntry W


 また、現在は非対応ですが、今後対応予定の機種は以下の通りです。 

 ・BioStation L2

 ・BioStation A2

 ・FaceStation 2

 ・FaceLite



Q:Biostar X 専用端末というのはありますか? また、今後発売予定ですか?

A:2025年末時点では、専用端末はありません。また、開発予定もありません。

 ただし、Biostar2 の販売が 2025年 3月末で 終了となるため、将来的には登場する可能性は高いです。



Q:PCの要求スペックはどのようになりますか?

A:下図をご参照ください。

 Biostar2 の頃に記載されていた最小構成スペックは除外されているのでご注意ください


メインサーバー


コミュニケーションサーバー


クライアントPC

 ※GPU はVMS機能を使用する場合の要求スペックです




インストールについて


Q:Biostar2からアップデートは可能ですか?

A:可能です。Biostar2をアップデートする時と同様、Biostar X のインストーラーを起動すると自動的にアップグレードとなります。

 また、BioStar X へのアップグレードは BioStar2 を v2.9.11 以降からのみ可能です。それよりも低いバージョンをご利用の場合は、先に BioStar2 のバージョンを 2.9.11 以上へアップデートしてください

 ただし、一部の機種はBiostarX では非対応となっているため、該当機種が残っている場合はアップグレードできません。端末一覧から該当機種を全て削除して頂くとアップグレード可能となります。

 該当機種については前述のリストをご参照ください。



Q:Biostar2 とBioStar X の共存は可能ですか?(同じPC内に両方をインストールすることは出来ますか?)

A:できません。BioStar2 がインストールされている場合、BioStar X のインストールは強制的にアップグレードインストールになります。





ライセンスについて


Q:Biostar2のライセンスを引き継ぐことは出来ますか?

A:できません。新たにご購入頂く必要があります。



Q:ライセンスの内訳はどのように変わりましたか?

A:ライセンスのグレード及び対応機能表は以下です。

 BioStar2 からの大きな変更点として、ドア数だけでなく、作成可能なユーザー数と、登録可能な管理者ユーザー数にも制限が掛かるようになりました

 また、新たな区分として デバイスマネージャー(Device Manager) ライセンスが、新たな概念としてアドオン(Add on) ライセンスが登場しました。



Q:デバイスマネージャー(Device Manager) ライセンス とは何ですか?

A:ユーザーの管理のみが可能なライセンスです。適用するとユーザーの作成が可能になります。

 ドアの作成は出来ないため、主にサードパーティー製のコントローラーと連携をする場合に使用するライセンスです。



Q:アドオン(Add on) ライセンスとは何ですか?

A:ベースライセンスの機能を拡張するための拡張ライセンスです。アドバンスドライセンスにアクセスコントロール機能を追加したり、利用可能なユーザー数を増やすこと等ができます。

 あくまでも機能拡張用のため、アドオンライセンスのみでは使用できません。



Q:無償版 (ライセンス無し) で出来ないことは何ですか?

 ほとんどの機能が使用できません

 ゾーンや Video 機能は元より、BioStar2 との違いとしては以下のようなものがあります。


 ・新規ユーザーの作成が出来ません

  デフォルトで作成される Administratorのユーザー情報を変更することのみ可能です。

 ・ドアの作成が出来ません

  BioStar2 のスターターライセンス(無償版) では5ドアまで作成できましたが、BioStar X では一切作成できません。



Q:Elite ライセンスの場合、ドアの上限数が 2000 ですが、2000台の端末が接続できるのですか?

A:いいえ、接続できる端末の上限は1000台です

 ただし、この台数にスレーブ端末の数は含まれないため、RS-485接続を使用することで1000以上の扉を作成することが可能です。

 1000台を超える端末をBiostar X に接続する場合はマルチコミュニケーションサーバー機能を使用してください。



Q:勤怠機能は引き続き使用可能ですか?

A:勤怠機能も完全にライセンス制となりました。そのため、ライセンス無しでは使用できません。

 これに伴い、Biostar X の初期インストールでは勤怠サービスはインストールされなくなりました。

 勤怠機能を利用する場合は、別途 Biostar X TA インストーラーを実行し、勤怠サービスをインストールしてください。


 ※12月2日現在、勤怠ライセンスを使用するためには、必ずアドバンスド以上のベースライセンスが必要です。

  今後のバージョンアップで、ベースライセンスの有無に関わらず勤怠ライセンスを適用できるようになる予定です。




VMS機能について


Q:VMS 機能を使用すると何が出来るようになりますか?

A:監視カメラの映像を Biostar X のUI上で確認することが出来るようになります。

 また、ドア情報やログと相互に紐付けすることで、イベント発生時のカメラ映像や、対象の扉のリアルタイムの映像を簡単に参照することが出来ます。



Q:使用する場合何が必要ですか?

A:BioStar X のVMS機能は、外部VMSシステムとの連携ソリューションとなります。そのため、BioStar X 単体では使用できません。また、連携可能なVMSは NxWitness v5.1.5 シリーズのみとなります。

 使用する場合は BioStar X Videoライセンスが必要となります。また、BioStar X とは別に NxWitness をインストールし、別途そちらのライセンスも購入、適用する必要があります。




マルチコミュニケーションサーバー(MCS)機能について


Q:マルチコミュニケーションサーバー(MCS)機能とは何ですか?

A:大規模向けの機能で、BioStar X のサーバーを複数台のPCに分散して構築する機能です。

 大元のアクセスコントロール機能はメインサーバーで一括管理し、その他のサーバー(コミュニケーションサーバー)は、各端末とのデータのやり取りを担います。

 これによりサーバー1台当たりの負荷を減らすことが出来るため、合計1000台以上の端末を接続することが可能になります。



Q:使用するためには何が必要になりますか?

A:マルチコミュニケーションサーバーのイニシャルライセンス (Multi Communication Server Init ライセンス) が必要になります。このライセンスはアドオンライセンスのため、アドバンスド以上のベースライセンスも必須となります。

 当然ですが、メインサーバー以外の PC も用意する必要があります。

 マルチコミュニケーションサーバーのイニシャルライセンス (Multi Communication Server Init ライセンス) を適用すると、メインサーバーの他にコミュニケーションサーバーを1台まで追加することが出来るようになります。

 コミュニケーションサーバーを更に増やしたい場合は、追加でマルチコミュニケーションサーバーの追加ライセンス (Multi Communication Server Add-on ライセンス) が必要になります。