更新日:2022年1月1日
OSDPプロトコルバージョンについて
*以下のFWファイルは2.1.7vのOSDPプロトコルを使用します。
BioEntry W2 v1.4.0_190708以降
BioEntry P2 v1.3.0_190626以降
BioLite N2 v1.2.0_190806以降
BioStation 2 v1.8.0_190806以降
BioStation A2 v1.7.0_190806以降
BioStation L2 v1.5.0_190708以降
FaceStation2 v1.3.0_190805以降
FaceLite v1.1.0_190809以降
XPass 2 v1.0.0以降
XPass D2 v1.2.0以降
XPass D2 (Rev.2) v1.4.0以降
FaceStation F2 v1.0.0以降
CoreStation v1.0.0以降
X-Station 2 v1.0.0以降
BioStation 3 v1.0.0以降
これらのデバイスでOSDP_LEDまたはOSDP_BUZがサポートされていても、 デバイスに物理的なLEDまたはブザーがない場合、コマンドは動作しませんのでご注意ください。
BioStar 2デバイスのすべての公式ファームウェアは、デフォルトでRS485のOSDPプロトコルを使用します。
* エントリーレベルのデバイス用の2.xファームウェア、第2世代デバイス用の1.xファームウェア
第1世代デバイス/第2世代デバイス/エントリーレベルデバイス
OSDPリーダーとしてのSupremaデバイス
Supremaデバイスには、OSDPリーダーとして次の機能があります。
OSDPリーダー (OSDP v2.1.7ベース) | |||
ユーザー情報の保存 | アクセスコントロールユニットはユーザー情報を保持します。 | スマートカードは、BioStar2メソッドのユーザー情報を保持します。 | - SupremaデバイスとBioStar2サーバーがユーザー情報を保持します。 - スマートカードは、BioStar2メソッドのユーザー情報を保持します。 |
RS485モード | RS485スレーブ | RS485スレーブ | RS485デフォルト |
メソッド | スキャンされたテンプレート/ ACUからダウンロードされたテンプレートの1:1検証 | アクセスオンカードの1:1検証 | 1:1, 1:Nデバイスマッチング, 1:1, 1:Nサーバマッチング アクセスオンカードの1:1検証 |
認証モード | カード, PIN, カード+指紋(ANSI378 /Supremaフォーマット) | アクセスオンカード+指紋/PIN アクセスオンカード+顔/PIN (FaceStation F2のみ) | 多様な認証モード -端末認証モード -個別認証 |
Supremaモバイルアクセス | 利用不可 | 利用不可 | 対応 (NFC, BLE) |
例外コードのサポート | サポートしません | サポートしません | サポート |
対応する端末 | 指紋端末, RFIDカードリーダー, XPass D2 (v1.5.0) | FaceStation 2以外のすべての端末 |
スレーブデバイスもしくはインテリジェントスレーブデバイスとしてのSupremaデバイス
Supremaデバイスは、公式ファームウェアでOSDPを使用するサードパーティコントローラーでスレーブデバイスとして使用できますが、その場合、デバイスはダミーリーダーとしてのみ動作します。デバイスはユーザーデータを保存しません。他社のOSDPリーダーと同様に、通常の状態でカード入力がある場合はコントローラーにカード番号を送り、コントローラーが指紋入力を要求した場合は指紋をスキャンすることでコントローラーが操作します。
インテリジェントスレーブデバイスとしてのSupremaデバイス
Supremaデバイスはユーザー情報を認証し、認証が成功すると、カード番号またはユーザーIDがコントローラーに送信されます。この機能を使用すると、テンプレートオンカード認証も可能です。 さらに、ユーザー認証が失敗した場合、コードをコントローラーに送信できます。これは、ウィーガンド環境を置き換えたい顧客から最も要求されている機能です。
アクセスオンカードを使用したスレーブデバイスとしてのSupremaデバイス
BioStar2ソフトウェアを介してアクセスオンカード(AoC)を発行する必要があります。アクセスオンカードに関してはリンクを確認してください。
1. スレーブデバイスがマスターSupremaデバイスに接続されている場合、AoCマッチングはマスターデバイスで実行されます。
2. スレーブデバイスがマスターSupremaデバイスに接続されていない場合、AoCマッチングはスレーブデバイスで実行され、カードID(Secure ID)がマスターデバイスに送信されます。
3. スレーブデバイスが工場出荷時のデフォルトステータスで、AoCにプライマリキーまたはセカンダリキーが使用されていない場合、スレーブデバイスはスマートカードレイアウトが構成されていないAoCと一致します。
これは、BioStar2.6ファームウェア仕様に基づいています。以前のファームウェアは動作しない場合があります。
マスターデバイスとしてのSupremaデバイス
SupremaデバイスをカスタマイズせずにOSDPを使用し、サードパーティのデバイスと一緒に使用する場合、マスターデバイスとして使用できません。
OSDPで確立されたデバイス検索コマンドがないため、接続されたデバイスのIDを分かる方法がありません。
検索方法はメーカーのコマンドであり、メーカーごとに異なります。この場合はカスタマイズが必要です。
ケースの説明
ケースA (ACUがユーザー情報を保持します)
この場合、ACUはユーザーの指紋を登録し、ユーザー情報をACUのメモリに保存する必要があります。
ACUには、テンプレートをRS485スレーブデバイスに転送する機能が必要です。
関連する操作モード:
デバイスマッチング(カード+指紋)
ケースB (Supremaデバイスがユーザー情報を保持します)
この場合、システム管理者は、SupremaのリーダーとACU用の2つの異なるソフトウェアを管理します。
ユーザーデータはスレーブデバイスに送信され、スレーブデバイスは入力(指紋)マッチングを実行し、RS485を介してマッチング結果をマスターデバイスに送信する必要があります。
ファームウェアのカスタマイズが必要です。
(更新)W2デバイスの場合、カスタマイズせずにインテリジェントスレーブ機能を使用できます。[BioStar2] インテリジェントスレーブサポート
ケースC (アクセスオンカードマッチング)
*アクセスオンカードは、BioStar2のテンプレートオンカードです。
デバイスA2, BS2, P2は、RS485を介してアクセスオンカードのカードIDを転送するために使用できます。
BioStar2でアクセスオンカードを発行し、端末にスマートカードテンプレートを構成する必要があります。
関連する操作モード:
テンプレートオンカード(カード+指紋)
FAQ
SupremaデバイスはSecure ChannelとAES128をサポートしますか?
はい、OSDP仕様にはAES 128のSecure Channelが必要であり、デバイスのファームウェアでサポートされます。
OSDPを使用してマスターコントローラーにスレーブとして複数のSupremaデバイスを追加できますか?
正規ファームウェアでは不可です。マスターACUがOSDPを介してSupremaデバイスを検索する場合、SupremaデバイスのOSDP IDは常に0になります。つまり、コントローラーごとにスレーブデバイスとして検索できるSupremaデバイスは1つだけです。多数のSupremaデバイスをスレーブとして使用する場合は、ファームウェアのカスタマイズが必要です。
(更新)W2 v1.6.3から、OSDP ID構成が使用可能になりました。OSDP IDはBioStar 2 SWで設定できます。[BioStar2] インテリジェントスレーブサポート
Troubleshooting
端末検索イシュー
- デバイスID0が検索できるかを確認します。
マスターACUがOSDPを介してSupremaデバイスを検索する場合、SupremaデバイスのOSDP IDは0になります。
- ACUデバイスとSupremaデバイスのボーレートが一致することを確認します。
Supremaデバイスのデフォルトのボーレートは115200です。
問題が解決しない場合は、コントローラーユーザーにデバイスを検索するためのOSDPコマンドを確認してください。
OSDP_Biomatchコマンドを使用すると、「NAK reply, unsupported command」が表示されます。
テンプレートが400バイトを超える場合、この応答が表示されます。 テンプレートサイズを384バイトに変更してください。